今回は、当時の愛読誌「ビッグコミックスピリッツ」で連載されていた4コマ漫画を取り上げます。
4コマと言えば「ギャグ漫画」。
ギャグ漫画は、掲載される回によってアタリ・ハズレがあるのが常ですが、この漫画はほとんどがアタリ。
そのためハズレの回に当たった時は、スピリッツそのものがつまらなく感じるくらい好きでした。
その作品が「江戸むらさき特急」。
今回の記事では、この「江戸むらさき特急」のおすすめポイントをご紹介。
わたしの中では「コボちゃん」・「少年アシベ」と並ぶ4コマ漫画として記憶に残ってる名作です。
江戸むらさき特急の作品データ
【作品概要】
時代劇をモチーフにした4コマギャグ漫画。
そのためストーリーは存在しません。
時代劇ファンはもちろん、時代劇を知らなくても笑える傑作です。
【作品データ】
作品名 | 江戸むらさき特急 |
作者 | ほりのぶゆき |
連載誌 | ビッグコミックスピリッツ(小学館) |
連載期間 | 1991年(平成3年)~1995年(平成7年) |
単行本 | 全3巻 |
電子書籍 | あり |
江戸むらさき特急のおすすめポイント
本作「江戸むらさき特急」は、いろいろな時代劇をパロった極上の4コマギャグ漫画です。
登場する主な時代劇は、こんな感じ。
- 水戸黄門
- 暴れん坊将軍
- 遠山の金さん
- 桃太郎侍
- 大岡越前
- 銭形平次
- 鬼平犯科帳
- 長七郎江戸日記
- 江戸を斬る
- 三匹が斬る! など
少しでも内容を知っている人であれば、十分楽しめる仕上がりになっています。
まぁ時代劇(元ネタ)を知らなくても笑える内容なのですが、元ネタを知っていれば面白さが倍増。
わたしが子供の頃はTVでたくさんの時代劇をやっていましたから、上の時代劇もほとんど知っています。
今は地上波だと大河&スペシャルドラマ、後はCATVの専門チャンネルくらいしかありませんからねぇ~。
そういう意味では、若い世代にはちょっとウケないのかもしれません。
また、ギャグ漫画の評価はとても難しい部分があってですね。
要は、読み手と描き手の「笑いのツボ」が同じかどうか?で変わってくる部分が大きいと思うのです。
ひとつ例をあげると、かつて週刊少年ジャンプで「ついでにとんちんかん」というギャグ漫画が連載されていました。
アニメ化もされていて有名なギャグ漫画なんですけど…。
わたしぜんっぜん面白いと思わなかったんですよね~。(えんどコイチ先生ゴメンナサイ)
ただ友人の植木くんは、この「ついでにとんちんかん」が大好きで、面白い!面白い!と言って毎週楽しみにしていたのを憶えています。
お笑い芸人なんかもそうですよね。
だから、この「江戸むらさき特急」も万人におすすめできる漫画ではありません。
ギャグ漫画を面白いと思うかどうかは、結局「笑いの波長」が合うかどうか。
ですので、ギャグ漫画を選ぶ際には必ず試し読みすることをオススメします。
本作「江戸むらさき特急」の特長は、時代劇をパロった「シュールな笑い」&「脱力系の笑い」。
加えて「下ネタ」が多いのも特長です。
ただ、ツボにはまると爆笑してしまいます。
下⤵の桃太郎侍と水戸黄門のパロなんて、わたしは大笑いしましたけど…。
いかがですか?
真剣に読み込む漫画ではありませんので、ちょっとした息抜きや「なんかヒマだな~」という時に、肩の力を抜いて読むのにピッタリ。
時代劇を知らない今の若い子たちには向かないかな…と思いますが、独特の「ほりワールド」を作り上げている作品です。
ぜひコレを機に、「ほりワールド」の面白さに触れてみてください。
そんな「江戸むらさき特急」は、わたしがふだん利用している電子書籍通販サイト「ebookjapan(イーブックジャパン)」で試し読みができます。
興味を持たれた方は、下の公式サイトで試し読みしてくださいね。