わたし、学生のころから「星里もちる」
という漫画家さんのファンだったんですけど…。
ずぅ~っと星里先生が「女性」だと思ってました。
スミマセン。
ということで今回は、星里もちる先生の
「りびんぐゲーム」を紹介します。
本作の魅力は次の2つ。
- 王道とも言える「ラブストーリー」
- めちゃくちゃ可愛いピュアな「ヒロイン」
今回の記事では、この2点に注目して
「りびんぐゲーム」のおすすめポイントを
紹介していきます。
ぜひ最後までお付き合いください。
なお「りびんぐゲーム」というタイトルですが、
ホームコメディの要素はありません。
ラブストーリーです。
りびんぐゲームの作品データ
【作品概要】
中小企業に勤める25歳の平凡なサラリーマン
「不破 雷蔵(ふわ らいぞう)」。
地方から上京してきた15歳の女の子
「氷山 一角(ひやま いずみ)」。
ひょんなことから同居することになった
二人の恋模様を描くラブストーリーです。
【作品データ】
作品名 | りびんぐゲーム |
作者 | 星里もちる |
連載誌 | ビッグコミックスピリッツ(小学館) |
連載期間 | 1990年(平成2年)~1993年(平成5年) |
単行本 | 全10巻(文庫版は全7巻) |
電子書籍 | あり |
りびんぐゲームのおすすめポイント(ラブストーリー)
それでは、「りびんぐゲーム」のストーリーを
主要なキャラを絡めながら紹介していきます。
本作の物語は、東京の中小企業に勤める主人公
不破 雷蔵(ふわ らいぞう)が、
新入社員である氷山 一角(ひやま いずみ)
という15歳の少女と出会うことから動き出します。
主人公の不破くんは、25歳、サラリーマン、独身。
いたって普通の20代の青年として描かれています。
(©星里もちる/りびんぐゲーム)
ヒロインのいずみちゃんは、ピュアで天真爛漫。
でもガンコな一面もある15歳の女の子です。
(©星里もちる/りびんぐゲーム)
そしてひょんなことから、
二人で一緒に暮らすことになり、
25歳と15歳の「ラブストーリー」が
展開されていきます。
この漫画のラブストーリーは、
王道とも言える恋物語。
- 純愛
- すれ違い
- 嫉妬
- 三角関係
- 誤解
- 過去
- 家族
- コメディ
- お色気 など
たくさんの要素が盛り込まれています。
ラブストーリーの概要をカンタンに説明すると、
こんな感じですね。
【不破くんサイド】
主人公の不破くんは、
一緒に暮らすことになった
いずみちゃんのことを、
当初「エロい目」でしか見ていませんでした。
なぜならいずみちゃんは、
15歳のくせに体は「大人」。
(いわゆるロリ巨乳)
不破くんも独身の25歳ですからね。
どうしてもエロい目で見ちゃいますわな。
(©星里もちる/りびんぐゲーム)
【いずみちゃんサイド】
一方のいずみちゃんはというと。
どうも不破くんに出会った時から
「恋心」を抱いていた様子。
物語の序盤で「時子(ときこ)さん」という
不破くんの元カノが出てくるのですが、
彼女の不破くんに対する態度に
激しく嫉妬する様子からもそれは窺えます。
※ ちなみに時子さんは既婚者。
(©星里もちる/りびんぐゲーム)
なので最初は、
「いずみちゃんの一方的な片想い」でスタート。
しかしある晩。
自分の過去を告白し「あたしには居場所がない…」
と涙するいずみちゃんを見て、
不破くんに、「俺がいずみちゃんを守らなきゃ!」
という思いが芽生えます。
(©星里もちる/りびんぐゲーム)
ただし、まだこの辺では保護者的な立場が強く、
不破くんの恋愛感情は表立ってきません。
しばらくはお互いの距離が
近くなったり遠くなったりしつつ物語は進行。
二人の距離が一気に縮まるのは、
コミックス第4巻の終わりくらい。
不破くんといずみちゃんにとって、
重要な出来事が起こります。
それは
「いずみちゃんの過去と家族に関するエピソード」
で、いずみちゃんの故郷である
島根県に舞台を移して展開されます。
この出来事をきっかけに、
いずみちゃんが自分にとって大切な存在であると
気付く不破くん。
そして、過去と決別するいずみちゃん。
このエピソードは、
いずみちゃんが15歳という若さで、
しかも1人で上京してきた理由を描く
重要なエピソード。
いずみちゃんの故郷・島根県を舞台に、
それぞれの想いが交錯します。
(©星里もちる/りびんぐゲーム)
しかしっ!
このエピソードを経ても、まだ、
二人のラブストーリーは完結しません!
二人のラブストーリーが
どのような結末を迎えるのか?
それは、コミックスの第8巻まで
待たなければならないのです。
ちなみにヒロインのいずみちゃんは、
作中でいろいろな表情を見せてくれます。
彼女のピュアな可愛さは本作の大きな魅力。
不破くんのことを「先輩」と呼ぶのも、
わたし的にはヒットでした。
(©星里もちる/りびんぐゲーム)
また、いずみちゃんとは違ったタイプの
魅力的な女性・時子さんも見逃せません。
彼女も素敵な大人の脇役を演じてくれますよ。
(©星里もちる/りびんぐゲーム)
りびんぐゲームの残念ポイント(ヒューマンドラマ)
ということで。
本作「りびんぐゲーム」のラブストーリーは、
コミックス第8巻(の途中)をもって完結、
するのですが…。
この作品は、コミックス「全10巻」。
ラブストーリーが8巻で完結するのであれば、
それ以降は何が描かれているのか?
気になりますよね。
実は、ラブストーリーが完結した後の
第8巻の途中からは、
不破くんといずみちゃんの
「ヒューマンラブストーリー」が描かれています。
ヒューマンラブストーリーとは、
恋物語を絡めながら「主人公たちの人間的な成長」
を描くストーリーだと考えてください。
最後に、そのヒューマンラブストーリーを
簡単に紹介して終わりたいと思います。
いずみちゃんと出会う前の不破くんは、
特に将来の目標もなく、
とりあえず会社に行って給料をもらって…
というごく普通のサラリーマンでした。
しかも独身&一人暮らしであるため、自由気まま。
そんな独身ライフを満喫していたところへ、
いずみちゃんが転がり込んできます。
(©星里もちる/りびんぐゲーム)
そしていずみちゃんとの出会いをきっかけに、
不破くんの人生が変わっていく…。
という姿が描かれているのが、
本作の終盤なのです。
コミックス第8巻(の途中)までは、
不破くんといずみちゃんの恋模様が物語の中心
となっています。
その間にも、色々な人たちと出会い
さまざまな出来事が起こるのですが、
それらを布石として自分の将来を真剣に考え
目標に向かって歩んでいく姿が、
8巻以降で描かれているのですね。
(©星里もちる/りびんぐゲーム)
基本はラブストーリー。
でも終盤に近づくにつれ、
段々とヒューマンドラマの色が濃くなっていく
と思ってください。
ヒロインであるいずみちゃんも同様。
自分の将来を模索しながら、
最終的に進むべき目標を見つけることになります。
特にいずみちゃんは10代という多感な時期。
紆余曲折を経ながら徐々に
大人の女性へと成長していきます。
(©星里もちる/りびんぐゲーム)
このように、ラブストーリー完結後は、
それぞれの人間としての成長物語が中心となり、
エンディングへと向かっていくわけです。
がっ!
わたし的には、
この「ヒューマンドラマ」は要らなかったかなと。
ラブストーリーで完結させて、
「数年後、こうなりました」みたいな後日譚を
ちょこっと描いて終わり。
のほうが良かったのではないか、
と今でも思っています。
なぜなら、
コミックス第9巻以後のエピソードは、
大して面白くないんですよ。
別に描かなくてもイイような内容で、
一旦完結したラブストーリーをちょっと壊して、
また元に戻しつつ、
成長していく姿も描くみたいな。
「こっちの都合で引き延ばしてますよ~」
感がミエミエ。
おそらく大人の事情で
引き延ばしたんでしょうけど、
ラブストーリーとして8巻で完結させたほうが、
読者の心に残ったでしょうね~。
まぁしかし、
ラストはハッピーエンドで終わっています。
だから、
「終わりよければすべてよし」
ということにしておきましょう。
(©星里もちる/りびんぐゲーム)
ということで今回は、星里もちる先生の
「りびんぐゲーム」を取り上げて紹介しました。
個人的には、王道のラブストーリーと
ヒロイン・いずみちゃんの可愛さが
最大の見どころだと思っています。
いま全盛の「ラブコメ」ではなく、
ピュアな「ラブストーリー」が読みたい方に
おすすめします。
そんな本作「りびんぐゲーム」は
電子書籍化されています。
わたしがふだん利用している電子書籍通販サイト
「ebookjapan」で試し読みが可能。
「りびんぐゲーム」に興味を持たれた方は、
下の公式サイトを覗いてください。