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熱血柔道漫画?イヤイヤゆる~い青春コメディです!【帯をギュッとね!/河合克敏】

名作マンガ(平成)

けっこうマニアックな作品を描いている

漫画家さんだな、という印象がある

「河合克敏」先生の連載デビュー作。

 

「帯をギュッとね!」を紹介します。

 

個人的には「モンキーターン」のほうが

好きなんですけど。

 

モンキーターンはアニメ化されていることもあり、

知名度でいうとこちらのほうが低いかなと、

今回取り上げることにしました。

 

ただし、誤解のないように付け加えておくと、

わたしがモンキーターンを読み始めたのは、

この「帯をギュッとね!」が面白かったから。

 

柔道漫画 = 熱血という概念をくつがえした、

ゆる~い青春コメディをお楽しみあれ。

 

帯をギュッとね!の作品データ

【作品概要】

主人公を含む5人の少年たちを中心に、

柔道に懸ける高校生の青春を描いた

スポーツ漫画です。

 

格闘技にありがちな熱血系のスポ根漫画ではなく、

爽やかな青春スポーツ漫画として柔道を描いた

画期的な作品と言えるでしょう。

 

【作品データ】

作品名 帯をギュッとね!
作者 河合克敏
連載誌 週刊少年サンデー(小学館)
連載期間 1989年(平成元年)~1995年(平成7年)
単行本 全30巻
電子書籍 あり

 

帯をギュッとね!のおすすめポイント①(熱血柔道漫画 + 青春コメディー漫画)

それでは、本作「帯をギュッとね!」の

おすすめポイントを紹介していきます。

 

本来ならストーリーなんかを詳細に紹介すべき

なんでしょうけど…。

 

なんせこの漫画、長いんで。

 

主要キャラと見どころを紹介するに

止めさせてください。

 

 

この作品は、次の5人の少年が同じ高校

(浜名湖高校・静岡)に入学し、

柔道部を創設するところから始まります。

  1. 粉川 巧(こがわ たくみ:主人公)
  2. 杉 清修(すぎ せいしゅう)
  3. 斉藤 浩司(さいとう こうじ)
  4. 宮崎 茂(みやざき しげる)
  5. 三溝 幸宏(みつみぞ ゆきひろ)

 

5人とも中学から柔道をしていたにもかかわらず、

柔道部のない高校に入学してしまうという設定が、

すでに「マンガ」。

 

この5人の少年たちが全国大会出場、

そして優勝を目指して

切磋琢磨していく姿が描かれています。

 

下図左上から順に、粉川 巧、杉 清修、斉藤 浩司、

宮崎 茂、三溝 幸宏。

最後の女の子は巧くんの彼女・近藤 保奈美

(こんどう ほなみ)ちゃん。

 

 

おおまかなあらすじとしては、

彼らの高校入学時から高校2年までの

部活動が描かれており、

 

高校3年時については試合結果だけが掲載される

形となっています。

(最後に高校卒業後のエピローグも描かれます)

 

このように書くと「ただの柔道漫画でしょ?」

と思われそうなのですが、

本作の魅力は柔道だけではありません。

 

この漫画は、

柔道を題材にした「青春コメディー」です。

 

 

前述した5人の少年やそのライバルたちの

柔道に懸ける情熱や試合内容などは、

読んでてヒジョ~に熱いものがあります。

 

彼らの真剣な想いが伝わってくるので、

「河合先生って柔道好きなんだろうな」

と感じさせてくれる作品ですね。

(©河合克敏/帯をギュッとね!)

 

 

一方。

その他の描写(柔道以外)については

「ゆる~い」コメディが主となっています。

 

柔道のシーンは、まさにスポ根モノ!

と言ってもイイくらいの迫力で描かれている

のに対し、

 

それ以外の部分は「コメディとギャグ」で

描かれている部分が多いんですね。

(©河合克敏/帯をギュッとね!)

 

そのため、爽やかな高校生活を描いた青春漫画

(恋愛の要素もあり)として読むこともでき、

柔道に興味がある人もない人も、

両方楽しめる作品になっているのです。

(©河合克敏/帯をギュッとね!)

 

柔道に関する解説なども随所に盛り込まれており、

明らかに「柔道を知らない漫画ファン」にも

楽しんでもらおうという姿勢が窺えます。

 

おそらく作者と編集部の策略だと思いますが、

これは「大当たり」でしたね。

 

少年誌で連載されていたにもかかわらず、

女性からの人気も高かったのは、

単なる熱血柔道漫画ではない部分が

大きかったからでしょう。

 

ですから本作を表現するには

「熱血柔道漫画 + 青春コメディー漫画」が、

非常にうまく融合した傑作

とでも言えばイイのではないでしょうか。

 

帯をギュッとね!のおすすめポイント②(主人公たちの成長過程)

「帯をギュッとね!」の主人公は、

上にも書いた粉川巧くんなんですけど。

 

この巧くん、

最初から柔道が強いわけではありません。

 

いや、そこそこは強いんですよ。

でも最初から全国の強豪たちに勝てるほど

強くはないんです。

 

かと言って、スポーツ漫画にありがちな

初心者が意外な才能を発揮して強くなっていく

というパターンでもありません。

 

ちょっと柔道の才能のある普通の少年が、

仲間やライバルたちと競い合って強くなっていく

という成長過程が、

 

奇抜ではなくリアルな感じがして

共感を得たのではないかと思います。

(©河合克敏/帯をギュッとね!)

 

さらに、最初から決まった彼女がいるのも、

スポーツ漫画の主人公としては

珍しい部類に入るでしょう。

(©河合克敏/帯をギュッとね!)

 

また、主人公だけでなくチームメイトの4人も、

巧くん同様に成長していきます。

 

個人競技である柔道を、

「団体戦」を重視して描いていることからも、

少年漫画らしい「主人公とその仲間の成長物語」

であることが見て取れます。

 

 

ただ1つ、難点を挙げるとすれば、

登場するキャラが多すぎて

誰が誰だか分からなくなる点ですかね。

 

主なキャラでもこんだけ⤵いるんで。

 

河合先生の描くキャラは、

顔のパーツが同じようなキャラが多く、

髪型やセリフの違いが無ければ

「キミ、誰だっけ」状態に陥ることもあります。

 

逆に言うと、登場キャラクターの多さも、

この漫画の魅力であると言えますが。

 

上の表紙に出ているキャラ名をぜんぶ挙げるのは

わたしにもムリです。

 

 

ということで。

本作「帯をギュッとね!」の

おすすめポイントを紹介しました。

 

ま、ぶっちゃけ、

全30巻もある漫画の面白さすべてを、

たかだか数千字で語ることは不可能。

 

なので、本作に興味を持たれた方には、

試し読みをおすすめします。

 

わたしがふだん利用している電子書籍通販サイト

「ebookjapan」で試し読みが可能。

 

下の公式サイトでチェックしてくださいね。

 

ebookjapanの公式サイトを見に行く

 

 

また、河合先生のもうひとつの代表作

「モンキーターン」も試し読みできます。

 

競艇を題材にした珍しい作品ですが、

中身は本作と同じ

「熱血競艇漫画 + 青春コメディー漫画」

ですよ。

 

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