今回は、以前に紹介した
「HELLSING」の番外編2作品を紹介します。
1つは未完の作品で、
HELLSINGの外伝として描かれている
「THE DAWN(ザ ドォーン)」。
もう1つは、HELLSINGの連載前に
「COMIC快楽天」で読み切りとして掲載された
「HELLSING(タイトル同じ)」。
どちらも現在では
希少な存在となっている漫画で、
外伝に至っては
完結するかどうかも定かではありません。
ただ、official guide bookやアニメなどと同じく
「HELLSINGをもっと楽しみたい!」
という方には堪らない作品となっています。
最初に外伝「THE DAWN(ザ ドォーン)」を、
次に読切の「HELLSING(タイトル同じ)」を
紹介していきます。
ぜひ最後までお付き合いください。
なお、以前に紹介した「HELLSING(本編)」
に関する部分は改めて説明しませんので、
できれば下の記事を先にお読みいただけると
助かります♪
HELLSING外伝・THE DAWNの紹介
【作品概要】
ヘルシング家の執事である
「ウォルター・C・ドルネーズ」
の若き日の姿を描いた番外編。
第1話~第6話まで描かれていますが、
作品としては未完成の状態です。
今後、続きが描かれるかどうかは
今でもファンの注目らしいですが…。
もう描かれないでしょう…。
【作品データ】
作品名 | HELLSING外伝・THE DAWN |
作者 | 平野耕太 |
連載誌 | ヤングキングアワーズ増刊(少年画報社) |
連載期間 | 2002年(平成14年)~2006年(平成18年) |
単行本 | なし(小冊子あり) |
電子書籍 | なし |
「HELLSING外伝・THE DAWN」の主人公は、
本編でも人気の高かった
ヘルシング家の老執事・ウォルターです。
(©平野耕太/HELLSING 第3巻)
本編の記事では、この老執事について
ほとんど触れませんでしたので、
ここで簡単にご紹介を。
「ウォルター・C(クム)・ドルネーズ」は、
先代ヘルシング卿の時代から
ヘルシング家に仕える老執事で69歳。
かつては「死神」の異名を持ち、
ヘルシングに欠かせない戦力として
化物退治を行っていたウォルター。
しかし、そんな彼も老いには勝てず、
今ではインテグラの傍らで
ヘルシングの内務一切を取り仕切っています。
ただ、ヘルシング本部が
ミレニアムの急襲に遭った際には、
化物どもの侵入を防ぐため
セラスとともに武装グループを一掃するなど、
死神健在と言える働きを見せます。
そんなウォルターの武器は「極細の鋼線」。
これを自在に操ることであらゆる物を切断し、
時には銃弾や斬撃を防ぐ盾としても活用します。
巨大なビルとかも
粉々に切り刻むことができちゃいますよ。
(©平野耕太/HELLSING 第5巻)
このウォルターなるおじいさん、
確かに本編でも魅力的な人物
として描かれているのですが…。
ミレニアムとの戦いが本格化する直前に、
ある理由によりヘルシングを裏切り、
ある方法により全盛時の姿に若返って
インテグラとアーカードの前に立ち塞がります。
(©平野耕太/HELLSING 第9巻)
実はわたし、
この設定(展開)があまり好きじゃなくて。
あくまでも「老執事のウォルター」として
最後まで描いて欲しかったというのが本音。
老成した何とも言えない男性の魅力が
醸し出されているウォルターが好きだったので、
その点は残念でした。
ちなみにウォルターは正真正銘の人間です。
(ヘルシングを裏切って若返るまでは)
そして大方の予想通り「最期は…」、
という感じで
本編での役目を終えることになります。
で、本作「HELLSING外伝・THE DAWN」です。
タイトルにある「DAWN」とは、
夜明け・始まり・兆しといった意味を持つ単語。
その意味どおり、本編のストーリーの発端となる
ヘルシングとミレニアムの出会い
(ウォルター&アーカードと少佐の出会い)
から描かれています。
時は1944年、舞台はワルシャワ。
ヘルシング家の執事&
ヘルシング最高戦力の「人間」
として活躍する血気盛んなウォルター少年は、
イギリスに迫るナチスの脅威を一掃すべく
グール退治に向かいます。
(©平野耕太/HELLSING外伝・THE DAWN)
大胆不敵にも
敵のアジトへ正面から突入するウォルター少年。
しかし突入した部屋には、
食事中の少佐(ミレニアムのボス)と
狂気の博士(ミレニアムの研究者)、
そしてミレニアムの最高戦力である大尉が
陣取っていました。
(©平野耕太/HELLSING外伝・THE DAWN)
見知らぬ少年の乱入にも
平然と食事を続ける少佐。
その姿にムカついた
血気盛んなウォルター少年は、
現れたザコどもを一掃しながら、
少佐の命を狙います。
ところが。
自信満々で仕掛けた彼自慢の「極細の鋼線」は、
いとも簡単に大尉に防がれてしまうのでした。
この後、ウォルター VS 大尉の戦いが描かれ、
ウォルターが殺られそうになったところで
アーカードが登場。
(©平野耕太/HELLSING外伝・THE DAWN)
その間に少佐は
とっとと部屋から出て行ってしまいます。
少佐を追うアーカード、
大尉と戦うウォルター。
(©平野耕太/HELLSING外伝・THE DAWN)
ここから本編のストーリーに繋がる
「DAWN」が描かれる…
はずだったのですが。
外伝のストーリーはここまで。
(第1話~第6話まで、現時点では未完)
第6話が掲載されたのが2006年(平成18年)
ですから、もう15年くらい
続きが描かれていないことになりますね。
本編の記事でもお話ししましたが、
この漫画(本編)のストーリーには
「謎(理解がむずかしい部分)」があって、
それらの謎につながる外伝として
わたしをはじめファンの方々が
大いに期待していた作品でした。
個人的にはもう続きが描かれることはないだろう
と思っているのですが、
「FSS」みたいな漫画もありますからね。
何とか、区切りのいいところまでは
完結させて欲しいなとも思っています。
そんな本作「HELLSING外伝・THE DAWN」は、
本編のコミックスにも未収録で
かつ単行本化もされていません。
しかし、本編が連載されていた
ヤングキングアワーズの2012年2月号の付録
として、雑誌連載された全話を収録した冊子が
刊行されています。
非売品ですが、一部のショップでは
取り扱っているところもあります。
興味のある方は、本記事の最後をご覧ください。
HELLSING・快楽天版の紹介
【作品概要】
成人向け漫画雑誌に掲載された読み切り作品。
内容は本編の第1話とほとんど同じであり、
登場する女の子がセラスではなく「ユーリ」
という名前になっています。
また、「アーカード」も「アルカード」
という名前で登場しますよ。
(見た目は、本編のアーカードとほぼ一緒)
【作品データ】
作品名 | HELLSING |
作者 | 平野耕太 |
連載誌 | COMIC快楽天(ワニマガジン社) |
連載期間 | 1996年(平成8年)10月号 |
単行本 | なし |
電子書籍 | なし |
1話の読切である本作は、女の子・ユーリが
吸血鬼に捕まりエロいことをされちゃうお話。
それをアーカード(アルカード)が助けて、
ユーリは吸血鬼に
という本編の第1話と同じ展開になっています。
なおユーリが血を吸われるのは、
アーカードではなく襲われた吸血鬼。
(©平野耕太/HELLSING COMIC快楽天 1996年10月号)
え~、以上です。
まぁ、こちらの作品は
本当にオマケのようなものでして…。
コミックスにも収録されていませんし
「成人向け」のエロ漫画です。
ですから、先ほどの外伝の小冊子以上に
手に入りづらい作品だと言えるでしょう。
ただ、当時の「COMIC快楽天」が
ネットオークションなどで
出品されることもありますし、
一部のショップで販売していることもあります。
どうしても欲しいというコアなファンの方は、
これらを活用してくださいね♪。
(©平野耕太/HELLSING COMIC快楽天 1996年10月号)
ということで今回は、
人気漫画である「HELLSING」の番外編
として2つの作品を紹介しました。
アニメ化もされ海外でも評価されている本作は、
漫画としてすでに完結した作品です。
外伝の続きについても、
描かれるか・描かれないかは分かりませんが…。
世の中には
他にもおもしろい漫画がたくさんありますので、
それらを読みながら
気長に待つことにしましょう。
ちなみに、おもしろいマンガを探すなら
わたしがふだん利用している電子書籍通販サイト
「ebookjapan(イーブックジャパン)」
をおすすめします。
下のリンクから公式サイトへ飛べますので、
あなたの好きな作品を探してみてください。
さて前述したとおり、
今回紹介した2作品は特異な形態の漫画です。
なので、いずれも電子書籍化されていません。
(さらに、一般の書店では手に入りません)
興味を持たれた方は、
ゲーム・本・DVD・トレカ・フィギュアなどの
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