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漫画史にもアニメ史にも残る偉大な名作!【バビル2世/横山光輝】勧善懲悪とワンパターンの面白さを両立!

名作マンガ(昭和)

こんにちは。

今回は、昭和の名作漫画『バビル2世』を紹介します。

アニメ化もされている超有名な作品ですね。

若い方はほとんど知らない漫画だと思いますので、どうせならその面白さをみんなに知ってもらいたい!

という勝手な使命感から、今回その内容を紹介することにしました。

ぜひ、あなたが生まれる前の名作漫画を味わってみてください。

 

バビル2世の作品データ

日本漫画界に数多くの功績を残された巨匠「横山光輝」先生の「バビル2世」。

かつてTVアニメでも人気を博し、リメイク作品も連載された有名な少年漫画です。

2019年に「横山光輝 生誕85周年記念 特別出版」としてオリジナル復刻版が出版されたことでも話題になりましたね。

わたしは子供のころTVアニメも見ています。

アニキが歌うOPテーマが昭和らしくて超Cool、今でもソラで歌えます。

 

【作品概要】

古代宇宙人の「バビル」が遺した遺跡・バベルの塔と3つのしもべを受け継いだ少年・浩一。

2代目のバビル(バビル2世)となった浩一が、世界征服を企む悪の組織と対決する勧善懲悪SFアクション漫画です。

 

【作品データ】

作品名 バビル2世
作者 横山光輝
連載誌 週刊少年チャンピオン(秋田書店)
連載期間 1971年(昭和46年)~1973年(昭和48年)
単行本 全12巻(※)
電子書籍 あり
試し読み あり(第1巻のみ)

(※)本作の復刻として「オリジナル版」が全8巻で刊行されています。

 

バビル2世のストーリー①(プロローグ)

本作「バビル2世」のストーリーは、5,000年前の地球にある宇宙人が降り立つところからスタート。

その宇宙人の名は「バビル」。

宇宙船が故障したことによりやむなく地球に不時着したのでした。

 

バビルの住む星は、地球よりもはるかに文明(科学)が発達しており、またバビル自らも超能力の使い手です。

しかし、当時の地球にはバビルの宇宙船を直せるような資材も機械もなく、さすがのバビルも途方に暮れてしまいます。

そこでバビルは考えました。

地球で修理をするのが無理ならば、母星へ助けを呼べば良いと。

彼は、母星への救助信号を送る施設として巨大な塔の建設を思いつきます。

そして超能力を使って時の権力者を動かし、科学力を駆使して天まで届くほどの巨大な塔「バベルの塔」を完成させたのです。

バベルの塔

 

ところが、バビルの持つ科学力を十分に理解できなかった地球人は、機械の誤操作によりバベルの塔を爆発させてしまいます。

またまた途方に暮れることになったバビル氏。

ついには故郷へ帰ることを諦めて、破壊されたバベルの塔を子孫に託そうと決心するのでした。

 

自分の持つ科学力の全てとバベルの塔、そして3つのしもべたちを。

いずれ現れるであろう「バビル2世」に。

 

バビル2世のストーリー②(バビル2世誕生)

時は変わって現代。

ごく普通の中学生・山野浩一は、毎晩見る不可思議な夢に悩まされていました。

昔の人々が建設してる巨大な塔。

砂嵐舞う砂漠をさまよう自分自身の姿。

そして、夢の中から呼びかける声。

 

毎晩同じ夢を見るうちに、彼は自らがバベルの塔に招かれていると理解します。

いずれバベルの塔からの使者が、自分を迎えに来ることも。

迎えた運命の日。

浩一くんの前に恐ろしく大きな怪鳥が現れます。

バベルの塔の使者として訪れたその怪鳥は、浩一くんを乗せてバベルの塔へと向かうのでした。

(Amazon.com)

 

バベルの塔に到着した浩一くんは、内部に設置されている巨大なメインコンピューターから、初代バビルの遺志とバベルの塔の仕組み、さらには自分の運命を知らされます。

自分がバビルの後継者「バビル2世」であることを。

自身に秘められた能力(超能力)を開花させ、バベルの塔の真の所有者となることを決意した浩一くん。

そのために、塔内に設置されたカプセルの中で100日間の教育訓練を受けることになります。

 

果たして。

100日間の修行を終え見事「バビル2世」となった浩一くんは、「ヨミ」という人物に会うためヒマラヤ山脈へと向かうのでした。

 

バビル2世のストーリー③(本編・ネタバレあり)

と、こんな感じで本作「バビル2世」は始まります。

この漫画のストーリーは4部構成になってまして。

そのストーリー(本編4部)をすべて紹介したいのですが…。

全部の内容を紹介すると膨大な文字数になってしまいます。

なので、ここでは簡単にストーリー(本編)の概要を紹介するだけにとどめさせてください。

 

なぜなら。

本作のストーリー(本編4部)は、すべて同じパターンで描かれているからです。

 

ということで、ストーリー(本編)の概要を紹介していきますね。

 

ヒマラヤ山脈の奥深くで「ヨミ」と出会ったバビル2世は、彼が危険な人物であることを察知。

バビル2世の勘は当たっており、ヨミは人造人間を使って世界征服を企んでいました。

そんなヨミの正体は、実は「バビル2世の候補者の1人」。

初代バビルは世界中にその子孫を残しており、その中で最も濃くバビルの血を継いでいる者がバビル2世を名乗れるのです。

浩一くんは、世界中に散らばる初代バビルの子孫の中で最も濃くその血を受け継いでいる人物。

しかしヨミも、浩一くんほどではありませんが、バビルの血を受け継ぐ子孫の1人だったのです。(ヨミも超能力を使うことができます)

※ 下図の後ろのオッサンが、宿敵「ヨミ」。

(Amazon.com)

 

こうしてお互いの存在を知り、それぞれの力を確かめ合う2人。

第1部のストーリーは、世界征服を企むヨミとそれを阻止せんとするバビル2世との戦いが描かれます。

第1部のラストでは、バビル2世とヨミが直接対決。

最終的にヨミは滅びることになるのでした。

メデタシメデタシ。

 

 

…とはならないのが、本作のスゴイところ。

なにがスゴイのかというと。

この後の第2部・第3部、そして第4部のストーリーも、全てこの「バビル2世 VS ヨミ」の戦いが描かれているのです。

つまり、4部すべてのラスボスがヨミ。

そして、4部すべてのストーリーがヨミを倒すことを目的として描かれている。

ある意味「画期的」ですよね。

 

それぞれのストーリーの最期では、必ずバビル2世がヨミに勝ちます。

でも、倒されるたびにヨミは復活 ⇒ 世界征服を企む ⇒ バビル2世に倒される ⇒ また復活 ⇒ 世界征服を企む…という、

これでもか!なワンパターンすぎる基本軸でストーリーは進みます。

そのためか、コミックスの各話のタイトルも非常に分かりやすいものに。

  1. コミックス第3巻・第4話
    • タイトル ⇒ ヨミの復活(1回目)
  2. コミックス第6巻・第5話
    • タイトル ⇒ よみがえったヨミ(2回目)
  3. コミックス第12巻・第7話
    • タイトル ⇒ ヨミの復活(3回目)

 

このように、しつこいまでのワンパターンさが本作の特長でもあり面白さでもあるのです。

最終的に主人公が勝つ!というストーリーは少年漫画の王道。

しかし。

それを同じ相手に4回繰り返すのは、かえって『新鮮』と言っていいでしょう。

 

バビル2世のおすすめポイント①(勧善懲悪のバトル)

さて、そんなワンパターンな漫画を名作漫画として成り立たせている要因の1つとして、本作で描かれる「超能力バトル」が挙げられます。

バビル2世もヨミも超能力者ですから、本作のバトルは「超人バトル」として描かれています。

常人では考えられないような身体能力を持ち、テレパシーや念動力が使える彼ら。

「エネルギー衝撃波」と呼ばれる「ビリビリするなにか(原理不明)」が必殺技で、最期はこの衝撃波の撃ち合いで決着がすることが多いのです。

※ 下図のように「ビリビリするなにか」が必殺技

(Amazon.com)

 

ただですね。

バトルの形式として、基本的にバビル2世は1人で戦うのですが、ヨミには多くの部下がいます。(しかも、そのほとんどは人造人間)

ですから「1 VS 多」であるにもかかわらず勝ってしまうというバビル2世の圧倒的な強さが本作の見どころ。

次に、負けても負けても向かってくる「ヨミのしぶとさ」。

ヨミもバカじゃないので、負けて復活するたびに「対バビル2世」の新たな対抗策を講じてくるのですが…。

「今度こそ、死ぬのは貴様だ!バビル2世!ハハハハッ…」

みたいな感じで自信満々で復活してきては返り討ちにあうヨミは、まさに悪役の鑑と言える存在。

 

このような、完璧なまでの「勧善懲悪バトル」が本作のおすすめポイントで、

最後はバビル2世が勝つと分かっていても読み進めてしまう面白さがあるのですね~。

 

なお第4部のラストに、バビル2世には未来永劫勝てないと悟ったヨミが自ら北極海に沈んでいくシーンがあります。

これは、「やっぱりこの漫画は、ヨミという悪役がいてこそ成り立つ漫画だったんだなぁ」と改めて思い知らされる名シーンでもあります。

 

バビル2世のおすすめポイント②(3つのしもべに命令だ、ヤァ♪)

最後に、ここまで全く触れてこなかった「バビル2世」最大のおすすめポイントを紹介して終わりたいと思います。

先ほど、基本的にバビル2世は「1人」で戦うと述べました。

確かに「1人」で戦うのは間違いないのですが、バビル2世には「1匹と1羽と1機」の味方がいるのです。

それが、「ロデム」、「ロプロス」、「ポセイドン」の3つのしもべ。

 

3つのしもべ①【ロデム】

普段は黒ヒョウの姿をしているロデムは、スライム状の不定形生命体です。

何にでもどんな姿にでも変身することができるため、非常に応用力の高いロデム。

しかし戦闘能力はさほど高くないため、主に諜報活動やバビル2世のボディーガードとして活躍します。

(©横山光輝/バビル2世 第1巻)

 

原作は「黒ヒョウの姿をしたスライム」ですが、アニメ版では「変身できる黒ヒョウ」という設定に。

また3つのしもべの中で、唯一バビル2世と会話(テレパシー)ができる存在でもあります。

 

3つのしもべ②【ロプロス】

前の方でちょろっと紹介しましたが、バベルの塔の使者として浩一くんを迎えに来た怪鳥が「ロプロス」です。

※ 浩一くんの後ろにいるでっかい鳥が「ロプロス」。

(Amazon.com)

 

巨大な翼を持つ空の王者ロプロスは鳥型のロボット。

  • 超音速飛行
  • 口からロケット弾と超音波を発射
  • 目には超高性能カメラを搭載

本作の戦闘シーンで最も活躍するしもべであり、バビル2世は何度ロプロスに助けられたことか…。

最後までバビル2世に尽くす空の王者は、第4部のラストでも見事なまでの「しもべ魂」を魅せてくれるのでした。

 

3つのしもべ③【ポセイドン】

3つのしもべの最後は、海の王者「ポセイドン」

人型の巨大ロボットであるポセイドンの特長は、その圧倒的な「頑丈さ」にあります。

指にはレーザー砲、腹部には魚雷を装備。

でも彼の戦闘スタイルは、非常に硬い装甲を活かしたパンチとキック。

およそロボットらしからぬ攻撃がメチャメチャ強力なんです。

どんなミサイル・爆撃・レーザーでも絶対に破壊されない装甲こそが、ポセイドンの強さの秘密なんですね~。

普段は海底で暮らしている(?)ため海の王者と呼ばれますが、普通に陸上でも戦います。

※ いかにも昭和のロボットという感じがする「ポセイドン」。

(Amazon.com)

 

ちなみに、これら3つのしもべについて、アニメ版では「バビル2世の仲間である」ような描かれ方をしています。

しかし原作では、「しもべ以外の何者でもない」風に描写。

個人的にこの設定は、今の「押しつけがましい友情漫画」よりよっぽど好感が持てる設定だと感じました。

 

ロデム・ロプロス・ポセイドンという3つのしもべを登場させたのは本作の大ヒット要因の1つ。

「ボクも3つのしもべが欲しい」と憧れた少年たちが多かったんです。(わたしもその一人)

そして何よりスバラシイのは、最初から最後までバビル2世の味方として、この3つのしもべ以外登場させなかったこと。

この横山先生の「筋の通った設定」により、3つのしもべはバビル2世の代名詞になったのです。

 

 

ということで今回は、昭和を代表する名作漫画「バビル2世」のストーリーやおすすめポイントを紹介しました。

本作は、壮大な世界観の上で展開されるSFバトルアクションが一番の見どころ。

そこに「完璧なワンパターンさ」と「完璧な勧善懲悪」を取り入れることで、より一層バトル漫画としての魅力を増している作品です。

さらに、少年たちが好きな「超能力」を使ったバトル。

加えて、魅力ある3つのしもべを登場させたところにも、この漫画が名作となった要因があると言えるでしょう。

1970年代に描かれた年代的には古い漫画ですが、その内容は全く色褪せることなく、今読んでも十分楽しめる作品です。

こういった名作漫画が代々読み継がれ、後の世代の子供たちにも楽しんでもらえたら、

きっと「漫画」という文化は、永遠に無くならないでしょうね。

 

 

そんな本作「バビル2世」は、電子書籍の通販サイト「ebookjapan(イーブックジャパン)」で試し読みができます。

興味のある方は、下の公式サイトを覗いてみてください。

 

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【バビル2世の復刻版】

バビル2世は、「横山光輝 生誕85周年記念 特別出版」として復刻オリジナル版が出版されています。

全8巻で刊行された永久保存版ですので、こちらも興味のある方は「漫画全巻ドットコム」でチェックしてみてください。

※ 電子書籍化されていないのでebookjapanでは取り扱っていません。

 

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