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ジジイと奏でる号泣メロディ【マエストロ/さそうあきら】感動の音楽ヒューマンドラマ!

マンガ(平成)

ハッキリ言って

絵はさほど上手ではありません。

 

コマ割りも単調、

場面転換もウマいとは言えません。

 

ただ、それでも。

 

 

「マエストロ」が

傑作であることに

変わりはありません。

 

 

漫画は「ストーリーが命」。

 

今回は

それを地でイク

「さそうあきら」先生の

感動作を考察します。

 

ぜひ最後まで

おつきあいください♪

 

【マエストロ】作品データ

スポンサーの倒産によって

解散を余儀なくされた

名門オーケストラ・中央交響楽団。

 

そのメンバーたちが

謎の指揮者「天道 徹三郎てんどう てつさぶろう」により

再集結され、演奏会を開くことに。

 

 

当初は

謎の指揮者に反発していた団員たちも

天道が創り出す音楽に惹かれ…。

 

 

そして迎えた演奏会。

 

感動のフィナーレが

アナタを待ち受けています。

ジジイと奏でる号泣メロディ【マエストロ/さそうあきら】感動の音楽ヒューマンドラマ!

作品名 マエストロ
作者 さそうあきら
連載誌 漫画アクション他(双葉社)
連載期間 2003年(平成15年)~2007年(平成19年)
単行本 全3巻(新装版:全3巻)
電子書籍 あり

 

【マエストロ】考察 ① 音楽ヒューマンドラマ

それでは本作

「マエストロ」の

考察を始めていきます。

 

※ 以下、一部ネタバレあり

 

 

上でも述べたとおり、本作は

謎の指揮者

天道 徹三郎てんどう てつさぶろう」によって集められた

 

元中央交響楽団の団員+αが

オーケストラを再結成するところから

スタート。

 

ここから

最後に演奏会を開くまでの

経緯が描かれています。

 

 

ちなみに中央交響楽団は

日本の第一線で活躍する

オーケストラだったという設定。

※ 団員は全員プロ

(©さそうあきら/マエストロ)

 

 

およそオーケストラの

指揮者とは思えない風貌を持ち

突飛な言動を繰り返す謎のジジイ。

「天道徹三郎」氏⤴。

 

なにより

指揮者としては「無名」の彼に

プロの団員たちは反発します。

(©さそうあきら/マエストロ)

 

 

しかし。

 

再結成された

オーケストラの練習初日。

 

ベートーヴェンの「運命」の

タクトを振る

天道の姿を見た団員たちは、

 

度肝を抜かれるのでした…。

(©さそうあきら/マエストロ)

 

 

と、こんなカンジの

プロローグで始まる本作は、

 

オーケストラ再結成から

演奏会を開くまでの1ヶ月間を

各団員のエピソードを中心に描いた

『音楽ヒューマンドラマ』。

 

 

ただし

すべての団員たちのエピソードが

描かれているわけではありません。

※ 一部の団員のみ

 

天道じーさんがスカウトしてきた

フルート奏者の女の子と

トランペット奏者の少年も加え、

 

団員同士の話、家族の話、

恋の話、過去の話などが

音楽(楽器)を交えて描かれます。

 

 

これらのエピソードは

音楽(楽器)に対する悩みが

中心となっており、

 

ソレを団員たちが

どうやって克服していくか?

が主題。

 

その中で

各団員たちの演奏レベルが上がり

楽団としての結束も固まって、

 

かつての中央交響楽団のような

一流オーケストラを形作っていく

という流れになっています。

 

 

なので

純粋な「音楽マンガ」じゃなく

「人間ドラマ + 音楽」を描いた作品

だと思ってもらえればOK。

 

 

そして。

 

それらは全て

最後の2話で描かれる

フィナーレ(演奏会)に向けての布石

なんです。

 

 

正直ワタシは

音楽に関して全くのド素人。

 

クラシックなんか聴かないし

楽器もできないし、音感も人並み以下。

 

それでも本作を面白く読めたのは

前述した各団員のエピソードが

「ハートフルなヒューマンストーリー」

になっているから。

 

 

例えば

第6話で描かれているエピソードでは

ホルン奏者のおじさんが登場します。

(©さそうあきら/マエストロ)

 

 

ホルンの音が

思うように出せないおじさん。

 

彼が、あることをきっかけに

自分の理想とする音色を

奏でられるようになるお話なんですが、

 

音楽(楽器)の専門的な内容だけでなく

家族(妻と亡くなった娘)の話もからめて

とても

ハートフルな内容に仕上げられています。

(©さそうあきら/マエストロ)

 

 

この他にも

オーボエ・クラリネット・フルート

ヴァイオリン・チェロ・トランペット

ティンパニなどの奏者も取り上げられ、

 

みな共通して

それぞれの人間模様を交えた

エピソードになっているのが特長。

 

こうした描き方は

音楽に詳しくない読者にとって

とても有難い描写。

 

音楽に対する

専門知識のない読者のために

分かりやすくヒューマンドラマとして

描いているんですね。

 

 

さらに本作の

各エピソードに共通している点が

もう1つあります。

 

それは

どの団員も「あるきっかけ」から

音楽(楽器)に関する悩みを

解消しているという点。

 

 

その

「あるきっかけ」を

与えているのが

 

『天道 徹三郎』なのです。

 

【マエストロ】考察 ② ジジイ(天道徹三郎)と奏でる号泣メロディ

本作最大の魅力は

やはり荒唐無稽なじーさん

『天道 徹三郎』にあります。

 

第1話の冒頭で

運送屋さんと間違われるような

風貌をしていた天道じーさんは、

 

下ネタが好きで

その見た目と言動からは

およそ音楽家とは思えません。

 

一言で表すなら「変人」。

 

 

しかし

ひとたびタクトを振れば

超人のような聴力と表現力で奏者を導き

得も言われぬ迫力を醸し出す。

 

正真正銘の音楽家でもあります。

(©さそうあきら/マエストロ)

 

 

だから

本作の主人公は

紛れもなくこのジジイ、

 

なんですが。

 

彼には

「謎」がつきまといます。

 

 ① 天道徹三郎とは何者なのか?
 ② 天道徹三郎の目的は何か?

 

 

プロの楽団員たちを唸らすような

指揮者でありながら

誰もその名を知らない「謎の存在」。

 

加えて

集められた楽団員たちは

なぜ自分たちが集められ再結成されたのか?

その目的も知らされていません。

 

 

通常であれば

不審がって辞めてしまっても

おかしくないような状況。

 

それでも

天道のもとで演奏を続ける

プロの奏者たち。

 

それはひとえに

天道徹三郎という「音楽家」に

魅了されたからに他なりません。

(©さそうあきら/マエストロ)

 

 

ここに集まっているのは

みな音楽を愛してやまない

プロの音楽家たち。

 

最初は

正体不明のじーさんに

困惑していた彼らも、

 

しだいに

音楽家・天道徹三郎に魅了され

一緒に演奏するのが

楽しくなってくるんですね。

 

 

このへんの感覚は

音楽ド素人のワタシには

理解わかりませんケド。

 

だんだんと

オーケストラの雰囲気が変わっていくのは

紙面から伝わってきますね。

 

さらに、前述した

団員たちの音楽(楽器)に関する悩みを

さりげない助言や行動で解消してあげる

天道じーさんの人間味にも触れ、

 

少しずつ

「人間・天道徹三郎」にも

魅かれていくのです。

 

 

もう

ジジイの正体や目的なんて

どうでもいい、

 

ただただ

良い音楽を奏でたいと…。

 

 

後半で

オーケストラが解散の危機に

見舞われる場面があるのですが、

 

ここでも団員たちの

「天道のじーさんと音楽がやりたい!」

という気持ちが

それを乗り越えさせます。

(©さそうあきら/マエストロ)

 

 

そんな

天道徹三郎の「正体」は

第2巻の後半で判明。

 

しかも

とても意外なところから

その正体が暴かれます。

 

 

また

天道じーさんがオーケストラを結成し

演奏会を開く「真の目的」については

最終話で明らかに。

 

 

この

天道じーさんの「目的」こそが

感動のフィナーレそのもの

と言ってイイでしょう。

(©さそうあきら/マエストロ)

 

 

天道徹三郎のようなジジイが

現実にいたら

とても扱いづらいだろうな

と思いますが、

 

そこは

ストーリーテラーの「さそう先生」。

 

荒唐無稽な人物として描きつつも

読者が感情移入できるよう

徐々にストーリーに

いざなわれてしまいます。

 

 

そして最終話で

天道じーさんの「真の目的」を知り

 

感動のメロディラインが完成する

 

ように作られているんですね~。

 

 

そんな作者の策略によって

きっとアナタも

最期は「号泣」してしまうでしょう。

 

 

 

というワケで以上が

「マエストロ」の考察内容。

 

本作のタイトル

「マエストロ」は

オーケストラと聴衆を魅了する

「名指揮者」の意味を持ちます。

 

作中で描かれている

天道徹三郎の姿は

まさにマエストロと呼ぶにふさわしい

名指揮者ぶり。

 

でも…

 

本作の

「本当のマエストロ」は

間違いなく

「さそうあきら」先生。

 

 

さそう先生の振るうタクトに

アナタも

魅了されちゃってください♪

 

平成の「お色気不足」は、令和の「AI」で

え~

こんな素晴らしい

感動ストーリーを考察した後に

 

こんな宣伝をして

申し訳ないんですが…(笑

 

今回とりあげた

「マエストロ」には

とうぜん

「お色気」などありません。

 

主人公が

「ジジイ」ですからねw

※ 下ネタ好きですケド

 

 

でもそんな

感動作を読んだ後こそ

必要なのが「お色気」。

 

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