以前に「終末のハーレム」なる漫画が
クソ面白くないという記事を書きました。
そこで今回は、そのリベンジ?
として読んでみましたよ。
「終末のハーレム ファンタジア」
え~っと。
本家の記事でも書きましたけど。
どこが面白いんでしょうね、コレ。
何なんでしょ?
「終末のハーレム」って。
なんで人気があるんですかね?
ということで、やっぱり面白くなかった
「終末のハーレム ファンタジア」について、
どこが面白くなかったのか、
本家「終末のハーレム」との対比で
解説していきます。
興味のある方は、最後までおつきあいください。
なお、本家「終末のハーレム」の記事は
こちら⤵です。
終末のハーレム ファンタジアの作品データ
【作品概要】
舞台は異世界。
政略結婚のために
愛する従姉を奪われてしまった主人公。
そんな金もチカラも権力もない情けない主人公が、
謎のダークエルフに授けられた能力で
のし上がっていく成り上がりストーリー。
……だと思います。(まだ完結していないので)
某サイトの謳い文句によると
「エロティック&ダークファンタジー」
らしいです。
【作品データ】
作品名 | 終末のハーレム ファンタジア |
作者 | 作:LINK、画:SAVAN |
連載誌 | 少年ジャンプ+(集英社)ほか |
連載期間 | 2018年(平成30年)~ |
単行本 | 既刊5巻 |
電子書籍 | あり |
- 本記事の内容は、投稿日時点での連載内容に基づいています。
終末のハーレム ファンタジアの面白くないポイント
まず最初にお断りしておくと、
わたしはこの漫画が
「エロ漫画」だと思って読みました。
だって、第1話の冒頭に
こんな⤵見開きページがあるんですよ。
(©LINK、SAVAN/終末のハーレム ファンタジア 第1巻)
誰だって「エロいやつだ!」
と思って読みますよね。
さらに本家もクソ面白くないけど
一応エロ漫画なんですから。
しかし!
後ほど詳しく書きますが、
この漫画はエロ漫画じゃありません。
エロをメインに考えて読むと
ゼッタイに期待を裏切られます。
じゃあストーリーで読ませる漫画なの?
ってことになりますけど…。
わたしも異世界モノやファンタジーモノ
が大好きなのでたくさんの作品を読んでいます。
でも本作のストーリー自体に
目新しい部分はないんですよね~。
弱小な領主の息子が
チートな能力でのし上がって権力を手に入れ、
連れ去られた従姉を取り戻す
ってのが本筋だろうと思います。
まぁ完結していないので、
最終的にどうなるかは分かりませんけども。
異世界モノでよくある
成り上がりパターンですよね。
こういうストーリー自体は好きです。
でもそれをぶち壊しちゃう
「意味不明な設定」
が本作をつまらなくしているんです。
終末のハーレム ファンタジアの面白くないポイント①(主人公の能力設定)
それでは「終末のハーレム ファンタジア」の
面白くないポイントを、
本家「終末のハーレム」の記事との対比で
解説していきます。
本家の記事では「主人公が逆の意味でクズ」
と題して、エロ漫画にふさわしくない主人公を
コキ下ろしました。
本家「終末のハーレム」はエロが売りの漫画です。
でも、そのエロ世界観&エロ設定で
その主人公はないだろう、
という意味で「クズ野郎」だったんですね。
それに比べると、
本作の主人公であるアルク少年はまだマシ。
- 愛する従姉を奪われたこと
- 自分にチカラがないと自覚したこと
- チートな能力を授けられたこと
これらによって、
いい意味での「ワルい主人公」になってます。
利用できるモノはとことん利用して
のし上がってやる!
という野望を持っているので、
成り上がり漫画の主人公としては
イイ線いってると思いますよ。
でもですね。
問題は主人公のチート能力なんです。
さっきも書いたように、
わたし異世界漫画が好きなので
たくさん読んでるんですけど。
主人公の能力設定が複雑なやつ
って嫌いなんですよ。
スキルボードを操作して
ステータスを振り分けてどうのこうの、とか。
ステータスがめちゃめちゃ細かくて
じっくり読まないと
どこがチートなのか分からないの、とか。
主人公のチート能力が複雑であればあるほど、
理解するのに文字をたくさん読まなきゃで、
理解するのに時間もかかるしで、
面白くないんですよね~。
異世界モノってもともとラノベ原作が多いから
仕方ない部分もあるのは分かります。
でも、もっと気軽にサクッと楽しめるもの
でなければ、
コミカライズする意味ないと思いますけどね。
で、「終末のハーレム ファンタジア」。
これはラノベ原作じゃないですけども、
主人公のチート能力が変にひねり過ぎなんです。
主人公のアルク少年は
「マハト」と呼ばれる能力を身につけています。
この「マハト」の設定が複雑すぎるんですよ。
「マハト」の最大の特長は、
あらゆる女性を発情させられること。
加えて、次のような効果もあります。
アルクの体液(血・汗・唾液・精液など)を
体内に取り込んだ女性はアルクに従属する。
アルクの体液を体内に取り込んだ女性は
戦闘能力(体力や魔力)が上がる。
マハトはアルクが生きている限り
自動的に体内に蓄積される。
マハトが溜まり過ぎると
性欲が抑えられなくなり暴走してしまう。
マハトの溜まり過ぎを抑えるためには
定期的に体液(精液)を放出する必要がある。
女の子の戦闘能力を最も上げられるのは
「精液」だと思われる。
こんな感じの
めんどくさい設定になっているうえに、
デメリットもあるんです。
自分の体液を与えることで、
女性の戦闘能力を上げることができるものの、
アルク少年自身の強さは変わらない。
どれだけ体液を与えようが放出しようが、
アルクくん本人の能力は変わりません。
めんどくせ~能力ですよね。
だからアルクくんは、
自分で身体を鍛えて剣術を身につけてという、
普通の人と同じ努力をしないと
強くなれないんです。
しかも!
まだあります。
アルクくんは、このマハトによって
「黒竜の加護」なるチカラも与えられていまして。
これがまた、ややこしい。
マハトを一定量溜めることで
「黒竜の息吹」という必殺技が使える。
ただしマハトを溜めすぎると
性欲の塊と化して暴走してしまう。
かといって精液を放出してしまうと
マハトが減って「黒竜の息吹」は使えない。
どの程度マハトを溜めれば
「黒竜の息吹」が使えるのか自分では分からない。
超めんどくせ~能力ですよね。
この主人公のフクザツな能力設定が、
本作をつまらなくしている一つ目の要因。
アルクくんの能力を把握するだけで
何回も本編を読み直したくらいですから。
もっとシンプルで
分かりやすい能力にできなかったのか?
と、原作者の能力を疑ってしまいます。
なので、結局は気に入った女の子とヤリまくって
従属させて強くして、女の子たちに戦わせる。
これがアルク少年の最良の選択肢になるわけです。
が!
実は、まだあります。
この「マハト」には、
最大にして最悪なクソみたいな設定
がもうひとつあって。
そのせいでアルク少年は、
女の子たちとヤリまくることができないんです。
ホント、超めんどくせ~能力。
その最大にして最悪なクソ設定は、
次の章で。
終末のハーレム ファンタジアの面白くないポイント②(エロくない)
前のほうでも書きましたけど、
本作「終末のハーレム ファンタジア」を
エロ目的で読むことはおすすめしません。
まぁ「エロティック&ダークファンタジー」
という謳い文句のとおり、
そこそこエロい描写もあります。
でも、そこそこです。
本家「終末のハーレム」に比べると
圧倒的にエロ描写は少ないですね~。
実際に女の子とヤるシーンもありますが、
うまくはぐらかして描いている感じ。
ただ作画はかなりお上手。
女性のハダカや表情の描き方などは
本家を上回っていると言ってイイでしょう。
それだけに、エロシーンが少ないのは痛いですね。
そして本作にエロシーンが少ない大きな要因が、
先ほど上に書いた
マハトの最大にして最悪なクソ設定によるもの。
その設定がコレです。
アルク少年が女の子とヤッて中出しすると
ほぼ100%妊娠してしまう。
いや何でしょうね、
このクソみたいな設定は。
逆だったら分かりますよ、
ほぼ100%妊娠しないってんならね。
結局のところ、いまのアルクくんは
女の子たちに体液を与えて強くして
従属させてのし上がっていくしかないわけです。
でもこの設定だと中出しできないので、
女の子に精液を与えることができませんよね。
なので、キスで唾液を与えたり、
指先を切って血を与えたり、
フェ〇で口から精液を与えたり
しかできないんです。
もちろんフェ〇もエロいんですけど、
やっぱりソレだけじゃねぇ。
このシバリがあるため、アルクくん自身が
女の子とヤるのを躊躇しちゃいます。
だから、エロシーンが少ないんですよ。
女の子の戦闘力を上げて戦わせたいのに、
妊娠して赤ちゃんができちゃったら
戦えませんもんね。
これが、本作のエロ描写が
物足りないまま終わっている要因。
何でこんな設定にしたんでしょう?
だから終末の「ハーレム」ってタイトルも
いかがなものかと思っちゃうわけ。
ぜんっぜん「ハーレム」じゃないし。
冒頭で描いてるコレ⤵も完全に釣りでしょ?
(©LINK、SAVAN/終末のハーレム ファンタジア 第1巻)
これから始まるハーレムエロ漫画を
予感させておきながら…。
この内容ですから。
ストーリーが平凡。
キャラ設定がひねり過ぎ。
エロ描写が物足りない。
どれをとっても中途半端で
特筆すべき点がありません。
どこに面白い要素があるのかと、
こっちが教えてもらいたいくらいです。
というわけで、
「終末のハーレム ファンタジア」の
面白くなかった点をツラツラっと書いてきました。
正直、面白くない点を説明するのは、
面白い点を説明するより難しいです。
本作のファンの方もたくさんいるでしょうし。
嫌いなモノを「好き」と言われるより、
好きなモノを「嫌い」と言われるほうが、
人間ムカつきますしね。
まぁ作品の受けとり方は人それぞれですから。
それに誰がなんと言おうと、
読みたい人は読むでしょう?
ですから今回の記事が、
終末のハーレム ファンタジアを読んでみたい!
という方のイイ意味での参考になれば幸いです。
なお、個人的に
この「終末のハーレム ファンタジア」を
おすすめはしませんが、
もし興味のある方がいれば
わたしがふだん利用している電子書籍通販サイト
「ebookjapan」で試し読みでもしてください。