当サイトは
アフィリエイト広告を利用しています

【安部窪教授の理不尽な講義/滝沢聖峰】オカルトミステリーのおすすめマイナー漫画!

おすすめマンガ

今回紹介する漫画は、滝沢聖峰先生の

「安部窪(あべくぼ)教授の理不尽な講義」。

 

内容としては、身の回りにあふれている

「超常現象(オカルト現象)」を

科学的に解明していくミステリー漫画ですね。

 

作者も作品も、ちょっとマイナーですけど、

なかなか作画もしっかりしており、

主人公の安部窪教授もイイ味だしてます。

 

全2巻とお手頃な作品なので、

オカルトやミステリーが好きなあなたに

ぜひオススメしたい良作です。

 

安部窪教授の理不尽な講義の作品データ

【作品概要】

変わり者でクセのある異端の大学教授

安部窪(あべくぼ)というオッサンが主人公。

 

教え子たちと一緒に超常現象(オカルト現象)

の謎を解明していくミステリー漫画です。

 

全2巻で終わってしまったのが

惜しいくらいの良作ですよ。

 

【作品データ】

作品名 安部窪(あべくぼ)教授の理不尽な講義
作者 滝沢聖峰
連載誌 ビッグコミックスピリッツ増刊号(小学館)
連載期間 2004年(平成16年)~2008年(平成20年)
単行本 全2巻
電子書籍 あり

 

安部窪教授の理不尽な講義のおすすめポイント

本作「安部窪教授の理不尽な講義」は、

1話完結型のエピソードで構成されます。

 

それぞれのエピソードで、

主人公である安部窪教授と

大学生の沢田くん&宮島さんの3人が、

 

周囲で起こるさまざまな超常現象の謎を

解明していく作りになっています。

 

 

大学で「超自然学」を受け持つ安部窪教授は、

「超常現象の大半は科学的に証明できる」

という持論を持っている人物。

(©滝沢聖峰/安部窪教授の理不尽な講義)

 

だから、作中で超常現象の謎を解明するのは

安部窪教授の役目。

 

沢田くんと宮島さんは、

教授のアシスタント的なキャラとして活躍します。

(©滝沢聖峰/安部窪教授の理不尽な講義)

 

全2巻という短い作品ですが、

各エピソードは、とても読みごたえのある内容

になっています。

 

そんな本作の作風を知ってもらうため、

ここでは簡単に(ネタバレなしで)

第1巻に収録されている3つのエピソードを

紹介していきます。

 

作中タイトル:おでんと騒霊(ポルターガイスト現象)

沢田くんがバイトをしているコンビニで、

おでんが宙に舞ったり、

とつぜん棚にある商品が飛び散ったりする

現象が起こります。

 

いわゆる「ポルターガイスト」ですね。

 

困った沢田くんは、

大学で「超自然学」の講義を担当している

安部窪教授に助けを求めることにしました。

 

実際にコンビニに赴き現場検証をしていた教授は、

そこである「人物」に目を止めます。

 

それは、沢田くんと一緒にアルバイトをしている

女の子でした。

 

ポルターガイスト現象とその女の子に

何らかの関係があると睨んだ安部窪教授は、

ある実験を仕掛けることにします…。

(©滝沢聖峰/安部窪教授の理不尽な講義)

 

ポルターガイスト現象を

科学的に証明しようと試みる安部窪教授。

 

ただし安部窪教授は、

超常現象を頭ごなしに否定する過激派ではなく、

 

何でもかんでも

「超常現象」という一言で片づけてしまう

世の中の風潮を否定する理論派の学者なのです。

 

科学的に証明できるもの = 超常現象ではない。

科学的に証明できないもの = 超常現象。

というハッキリした立場を取っているため、

とても聡明で頼りになる先生と言えるでしょう。

 

ただ、その性格や言動にちょっと難があるため、

「変わり者」として扱われちゃってますけど。

 

このエピソードも最後は、意外な結末

(科学的と言えるのか?)が待っています。

 

作中タイトル:人形と家(歩く人形)

安部窪教授の古い友人である

評論家の屋敷へおつかいに出された沢田くん。

 

その友人は大変な「人嫌い」で、

訪れた沢田くんに対しても、

しばらく応接間で待っていほしいと告げ

自室に戻ってしまいました。

 

ヒマを持て余した沢田くんは、

メチャメチャでかいお屋敷に興味を持ち

探索を始めてしまいます。

 

うろうろ歩き回っていた彼は、

家の中が人形だらけであることに気付きました。

 

そしてある部屋で「人間くらいの大きさの人形」

が椅子に座っているのを見かけます。

 

一瞬「人間か?」と思った沢田くんでしたが、

その人形はまばたきひとつしません。

 

結局、評論家の先生には会えず

そのまま屋敷を出た沢田くん。

 

しかし、屋敷の外から

ふと先ほどの部屋に目をやると…。

 

「人間くらいの大きさの人形」が

歩いていたのでした!

(©滝沢聖峰/安部窪教授の理不尽な講義)

 

安部窪教授の古い友人である大森氏は、

フェチや変態性愛についての有名な評論家。

 

大森氏自身も変わった性癖を持っており、

それは、異常なまでの「人形愛」。

 

人嫌いの性格(人に対する恐怖心)が災いしてか、

異常な性癖に目覚めてしまったそうです。

 

ただ、いくら異常なまでの人形愛をもってしても、

普通の人形が歩くわけはありません。

 

安部窪教授曰く、

人形に対するオカルト話は古くから存在し、

それらの全ては

「文脈効果(人間が創り出すイメージ)」

によるものだとのこと。

 

ところが。

後日大森氏からの手紙を受け取った安部窪教授は、

何かを思い出したように沢田くんに告げるのでした。

 

今から課外授業に出かけるぞ。

動く人形の正体を教えてやる。

 

果たして、本当に人形は動くのでしょうか?

(©滝沢聖峰/安部窪教授の理不尽な講義)

 

わたし的に、第1巻の中では

このエピソードが一番面白かったですね。

 

作中タイトル:湖の秘密(UMA)

「UMA」とは、

Unidentified Mysterious Animalの略で、

生物学的に確認されていない

未知の動物を言います。

 

有名なのは、ネッシーとか雪男ですね。

 

生命科学部の高橋教授のゼミを受講している

宮嶋さんと一緒に、学内の溜め池の調査をする

安部窪教授と沢田くん。

 

溜め池に放流される(捨てられる)

ブラックバスの生態を調べるため、

発信器を付けておいた個体を探していた

宮嶋さんは、おかしなことに気付きます。

 

その溜め池には、

発信器を付けたバスがいなかったのです。

 

それどころか、

ブラックバスそのものが一匹もおらず、

以前に確認した外来種・ブルーギルも

そっくりいなくなっているのでした。

 

発信器まで無くなっているのを訝しんだ宮嶋さん。

 

誰かが別の溜め池に移動させたかもしれないと、

近くの溜め池をひとりで調査することにします。

 

その時…。

数メートルはあろうかという巨大な影が、

水面すれすれを泳いでくるではありませんか!

 

思わず逃げ帰ってしまった宮嶋さんは、

そのことを安部窪教授に話しますが…。

 

 

もともとUMAの存在には懐疑的な安部窪教授は、

下のような図で、

UMAは人間が創り出した想像上の産物であること

を説明します。

(©滝沢聖峰/安部窪教授の理不尽な講義)

 

自分が見たものをにべもなく否定されたと

感じた宮嶋さんは、意地になって調査を続けます。

強引に、沢田くんを引き連れて。

 

夜になってから密かに行動を開始した2人。

 

バスに取り付けた2つの発信器が「一緒に」

動いていることを突き止め、

何かが発信器を付けたバス2匹を捕食したと推測。

 

そして、その正体を突き止めるべく

さらなる調査を続けようとしたその時…。

(©滝沢聖峰/安部窪教授の理不尽な講義)

 

という感じで、

UMAと水生生物の生態系の話を上手く絡めた

エピソードに仕上がっているのが、

この「湖の秘密」です。

 

最後は安部窪教授によって

全ての謎が解き明かされます。

 

 

ここまでが、本作「安部窪教授の理不尽な講義」

第1巻の1話~3話のエピソードとなります。

 

この後も、

  • 幽霊(心霊)
  • UFO
  • 妖怪
  • ESP(超能力)
  • 並行世界(パラレルワールド)
  • 仮想世界
  • 怪談
  • 高次元生命体(宇宙人) ほか

を題材にした超常現象ミステリーが描かれます。

 

並行世界や高次元生命体の話など、

ちょっと難しいエピソードもあるのですが。

 

サクサク読む漫画ではなく

じっくりと読み込みたい作品なので、

ミステリーやオカルト物が好きな方であれば、

とても楽しめる良作であることは保証します。

 

ただ残念なことに、全2巻で完結。

できれば違った形で連載を再開して欲しいなと

個人的には思っている作品でもあります。

 

作風的にビッグコミックオリジナル増刊とかで、

じっくりネタを練りながら連載して欲しいところ。

 

どうでしょう?

オリジナルの編集部さん。

 

なお、安部窪教授や宮嶋さんは

キャラが立っててイイのですが、

沢田くんのキャラは、正直「薄い」です。

 

ですから、さらなる改良や新キャラなど

を登場させて、より面白くなった本作が

再び読めることを願っています。

 

 

そんな「安部窪教授の理不尽な講義」は

電子書籍化されています。

 

わたしがふだん利用している電子書籍通販サイト

ebookjapanで試し読みが可能。

 

本作に興味を持たれた方は、

下の公式サイトを覗いてください。

 

ebookjapanの公式サイトを見に行く

 

テキストのコピーはできません。