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映画【ドラえもん ぼく、桃太郎のなんなのさ】隠れた名作アニメの面白さは意外な原作にあった!

名作アニメ

今回取り上げるのは、みんな大好き「ドラえもん」。

わたしも幼い頃からドラえもんが大好きでして。

1980年(昭和55年)に公開された劇場版・第一作「のび太の恐竜」以後、小学校を卒業するまで毎年映画館に足を運んでいました。

今も上映され続けているドラえもんの映画ですが、実は「隠れた名作」と呼ばれる作品があるのをご存知ですか?

 

それが今回紹介する「ドラえもん ぼく、桃太郎のなんなのさ」。

 

わたしはこの作品も映画館で観ています。

本作品は当時公開された「21エモン 宇宙へいらっしゃい」の同時上映作品で、メインではなくサブ扱いだったんですね。

しかし、とても良く出来た面白い内容で、46分という上映時間も小学生にはピッタリ。

さらに春休みではなく夏休みに公開されたので、とても印象に残っているんですね~。

※ 他のドラえもんの長編映画は、すべて春休みに公開されています。

ちなみに、メインだった「21エモン」の方はまったく内容を憶えていません。

 

今回の記事では、この「ドラえもん ぼく、桃太郎のなんなのさ」のおすすめポイントをご紹介。

実は、本作の面白さはその「原作」にあったのです。

 

ドラえもん ぼく、桃太郎のなんなのさの作品データ

【作品概要】

夏休みの宿題として、自分の町の過去を調べることになったのび太。

例によってドラえもんの力を借り過去の町の写真を撮影したところ、お宝を荷車に積んだ桃太郎一行の姿が写っていました。

「桃太郎は実在の人物かも知れない」そう思ったのび太は、お馴染みのメンバーとタイムマシンで過去の日本へと向かうのでした。

 

【作品データ】

作品名ドラえもん ぼく、桃太郎のなんなのさ
メディア劇場版
原作者藤子・F・不二雄
製作シンエイ動画 他
上映時間46分
公開1981年(昭和56年)

 

ドラえもん ぼく、桃太郎のなんなのさのおすすめポイント①(ストーリー)

それでは、本作「ドラえもん ぼく、桃太郎のなんなのさ」のストーリーから紹介していきます。

46分という短い映画ですので、要点を絞ってサクッと紹介しますね。(ネタバレはありません)

 

なお、本作は2008年(平成20年)に、テレビの1時間スペシャルアニメとしてリメイクされています。

内容としてはほとんど一緒なのですが、今回はあくまでも「映画版」として紹介します。

 

夏休みの宿題として出された「自分の住む町の歴史を調べる」という課題。

のび太はドラえもんの秘密道具「タイムカメラ」を使って、町の過去の様子を撮影することにします。

撮った写真を1枚ずつ調べていくと、なんと、昔話に登場する「桃太郎」が犬・猿・雉の家来を引き連れて宝物を積んだ荷車を引いている写真があったのです。

「桃太郎」は作り話のはずなのに…、そう不思議がるのび太とドラえもん。

 

その後、空き地で倒れていた妙なオランダ人を助けたのび太たちは、先ほどの疑問に対してある仮説を立てます。

「桃太郎は実在したのではないか?」

なぜなら、先ほど助けたオランダ人が、桃太郎らしき人物が写っている古い写真を持っていたからです。

その写真の真相を探るため、日本を訪れていたというオランダ人。

かくして桃太郎の謎を解き明かすべく、のび太とドラえもんは、しずかちゃん・ジャイアン・スネ夫のお馴染みのメンバーと一緒にタイムマシンに乗り込むのでした…。

 

こうして過去の世界を舞台にしたのび太たちの冒険が始まります。

果たして、桃太郎は実在したのでしょうか?

 

このように、本作のストーリーは子供から大人まで誰もが知っている昔話「桃太郎」を題材にしています。

まずその点に好感が持てますし、プロローグもこの後の展開に興味を抱かせる入り方。

子供にも分かりやすい謎解き要素が含まれていて、思わず引き込まれてしまうストーリーはさすがですね。

さらにラストの終わり方も、いかにもドラえもんという結末になっており、安定した面白さを提供してくれる良作と言えるでしょう。

 

そして、そんな本作を面白くしている要因は、藤子不二雄という名漫画家が描きだした一風変わった「原作」にあるのです。

※ 藤子不二雄先生はそれぞれのペンネームに分かれていますが、ここでは「藤子不二雄」で統一します。

 

ドラえもん ぼく、桃太郎のなんなのさのおすすめポイント②(原作)

突然ですが。

「バケルくん」という漫画をご存知ですか?

 

バケルくんは、ドラえもんと同じ藤子不二雄先生が描いた作品。

主人公の小学生・須方カワル(すがた かわる)が、宇宙人からもらった不思議な人形を使って騒動を巻き起こすSFコメディ漫画です。

「バケルくん」というのは、その人形のうちの1つです。

 

【作品データ】

バケルくん/藤子・F・不二雄

作品名バケルくん
作者藤子・F・不二雄
連載誌小学二年生 他(小学館)
連載期間1974年(平成49年)~1976年(平成51年)
単行本全1巻(藤子・F・不二雄大全集 ※)
電子書籍なし(紙版のみ)

(※)バケルくんの全作品が収録されているのは、「藤子・F・不二雄大全集」のみ。

 

主人公の須方カワルくんは、ひょんなことから不思議な「変身能力」を持った人形をゆずりうけます。

その人形は「鼻」がスイッチになっており、鼻を押すことで「人形に乗りうつることができる」という不思議な人形。

この変身人形には無数の種類があり、老若男女、果ては動物のものまで。

そして変身した人形の特長を使うことができるという設定になっています。

バケルくんはこれらの人形の1つで、運動神経抜群という特長をもっており、カワルくんが好んで使う人形側の主人公です。

※ パーマンに出てくるコピーロボットに似ていますが、描かれたのはパーマンのほうが先。

 

という、なかなか面白い設定の漫画なのですが…。

アニメ化もされておらず、藤子先生の作品ではかなり知名度が低い作品と言えるでしょう。

 

で、この「バケルくん」が、本作「ドラえもん ぼく、桃太郎のなんなのさ」とどう絡んでくるのかと言いますと。

本作の原作は、小学館の学習雑誌「小学四年生」で描かれた「ぼく、桃太郎のなんなのさ」という漫画なんです。

※ ドラえもんとバケルくんのコラボ企画「ドラとバケルともうひとつ」の中の一作。

 

藤子不二雄先生が手掛けたこの漫画を基に、「ドラえもん ぼく、桃太郎のなんなのさ」は製作されたんですね。(原作は1975年に掲載)

ただし、タイムマシンで桃太郎の謎を解きに行くのが「のび太・ドラえもん・バケルくん(カワルくん)の3人」となっているのが大きな違い。

ドラえもんとバケルくんのコラボ漫画ですから、この3人がメインとなっています。

 

映画が公開された1981年当時、すでにバケルくんの漫画連載は終了済み。

かつそれほどの知名度もなかったため、劇場版にはバケルくんを登場させずに、いつものドラえもんメンバーとしたのでしょう。(これは、わたしの推測ですが)

 

でもですね。

実はわたし、このバケルくんなる漫画を読んでいまして、原作の「ぼく、桃太郎のなんなのさ」も知っていたのです。(確か、そのころ住んでいた家にコミックスがあったと記憶しています)

そんなこともあって、てっきりバケルくんが出る映画だと思って見に行ったら、バケルくんはまったく登場しなかったという、ちょっと肩透かしを喰らった思い出の作品でもあります。

※ 当時、けっこう「バケルくん」が好きだったのです、わたし。

 

ま、でもそこは切り換えの早い子供ですから、バケルくんが出なくてもしっかり堪能して帰ってきましたけど。

ですから、原作とともに思い出深い映画として、わたしの記憶の中に残っていたんですね~。

 

ドラえもんの映画って、基本的にワンパターンじゃないですか。

いわゆる「勧善懲悪」や「友情」、「諦めない心」とかを前面に押し出した作品ですよね。

そのワンパターンさが、世代を超えて子供たちに受け入れられる要因であって面白さでもある。

でも「ドラえもん ぼく、桃太郎のなんなのさ」は、それらとはちょっと趣が異なる作品なんですよね。

 

その理由は、他の長編映画の原作(脚本)が映画用に作られたものなのに対して、本作の原作が映画用に作られたものではないからです。

原作の「ぼく、桃太郎のなんなのさ」は、映画化ありきで描かれた漫画ではありませんからね。

 

そんな、既存のドラえもん映画とは異なる面白さが本作最大のおすすめポイントと言えるでしょう。

1時間もない中編映画ですので、空いている時間にサクッと楽しめるのもグー。

 

もしこの作品を見たことのない方は、これを機に「ドラえもん大好き」なお子さんと一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

 

なお、映画「ドラえもん ぼく、桃太郎のなんなのさ」はDVDが発売されています。

TV版の「ぼく、桃太郎のなんなのさ2008」も同じくDVDに収録。

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映画「ドラえもん ぼく、桃太郎のなんなのさ」

TV版「ぼく、桃太郎のなんなのさ2008」

 

映画版のドラえもんは「大山のぶ代」さん、TV版のドラえもんは「水田わさび」さんが担当しています。

 

 

本文中で紹介したバケルくんの全話が収録されている「藤子・F・不二雄大全集」は、漫画全巻ドットコムで入手可能。

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ただし、原作である「ぼく、桃太郎のなんなのさ」は、バケルくんではなくドラえもんの藤子・F・不二雄大全集に収録されています。(第5巻に収録)

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